脇田兼則についての考察

皆さん、こんにちは。
こぎつね。です。

 

今回は名探偵コナンに登場するRUM候補者の一人、脇田兼則について考察します。

 

① 脇田兼則について
② 脇田RUM説
③ 脇田の正体

 

以上について考察していきたいと思います。

一部、単行本未収録分のお話のネタバレを含む内容となっております。(直接的な台詞などの記載はありません)

閲覧にはご注意ください。

 

① 脇田兼則について

 

単行本92巻file.5にて初登場。
米花いろは寿司の板前。年齢は56歳。大のミステリー好き。

 

左目に眼帯をしており、眼帯の理由は本人曰く『ひどいでき物ができた』とのこと。
⇒単行本97巻で登場した際に、「治りかけていたが痒くて掻いたら悪化した」と話しており、97巻でも眼帯をしています。

 

一つ所に腰を据えるのが性に合わない性格で、江戸っ子のような口調。


② 脇田RUM説

 

・小五郎が拾った馬券
小五郎が拾った馬券に書かれていた馬の名前と、その日の第七レースで一等だった馬の名前は【パイレーツスピリット】。
パイレーツは日本語で海賊。スピリットは日本語で精神、霊魂などの意味があります。

コナンが86巻で「よく海賊とかが飲んでる…」とラムについて話していることから、馬の名前が伏線になっているのではないかと思っています。

※因みに複数形の【spirits】には蒸留酒の総称という意味も持っていますが、今回作中では複数形で表記されていないので、上記には記載していません。

 

・モブの台詞。
単行本97巻file.7で、脇田に犯人だと疑われた人物の「仮面ヤイバーを観たかったんだよ。今日敵のボスの側近って奴が出る回だったからよ」という台詞があります。RUMは組織のボスである”あの方”の側近であり、組織のNO.2であることから、RUMである伏線なのではないかと思っています。

 

・灰原と遭遇していない

組織の人間が近くにいると反応する灰原(通称”灰原センサー”)と、現時点で脇田は一度も会っていません。灰原センサーが反応してしまうことや、過去にバーボン編でも安室と遭遇していないことを踏まえると、脇田は組織の人間=RUMであり、灰原とは遭遇していないのではないか、とも考えられます。

 

また、17年前の羽田浩司殺害事件にRUMが関わっている事がジンによって分かった為、RUMは少なくとも17年以上前から組織に入っており、幼少期の灰原の顔を知っている可能性もあります。そのため灰原と会ってしまうと、灰原が幼児化したシェリーであることがバレてしまうため、未だ遭遇していない、とも考えられます。

 

・名前のアナグラム

脇田兼則の名前をローマ字表記にして、並び替えると時は金なりになる、というアナグラムになっています。RUMはせっかちであり、バーボンこと安室に送ったメールにも「Time is money(日本語訳で時は金なり)」と記載されていることから、脇田がRUMである伏線であると考えられます。

(このアナグラムを最初に見つけた人、本当に天才だと思う…)

 

・工藤新一の情報提供をバーボンに依頼

RUMは修学旅行で京都へ行っていた新一の目撃情報を知るや否や、バーボンへ工藤新一に関する情報を求めるようにメールを送っています。同じくRUM候補者の一人である黒田兵衛は警察の情報網を使えば新一に関する情報を集めることに苦労はしないと思われるので、このメールを送信した人物は脇田か若狭であると考えられます。

若狭は何故かAPTX4869の被験者リストを所持しており、工藤新一が死亡していることを知っています。新一に関する情報を持っている描写がない、また情報を手に入れるルートがないと考えられることから、メールの送信者は脇田であると考察できます。

 


③ 脇田の正体

 

個人的に脇田はRUMではなく、警察関係者(恐らく警視庁公安部に所属している)ではないかとも考察しています。

 

・92巻の台詞

単行本92巻file.6で「白状(ゲロ)するだけだからよォ!」という脇田の台詞がありますが、ルビ振りで”はくじょう”ではなく、わざわざ”ゲロ”と表記されています。

警察用語で”ゲロする”は【白状する/自白する/自供する】などの意味があり、その後眠りの小五郎で推理をしたコナンの台詞では”白状(はくじょう)している”と表記されているので、敢えて脇田の台詞のみ”白状(ゲロ)する”と記載されているのではないか、と思っています。

 

・脇田はスコッチと関係がある?

個人的に脇田は、今後スコッチの関係者としてキーマンとなる人物なのではないか、と考察しています。その場合、考えらえる関係性としてはスコッチとの年齢差を考慮すると、スコッチを引き取った親戚、若しくは公安部の上司になるのではないかと思っています。

 

単行本97巻file.2で脇田の「自分を謀る裏切り者がわかるじゃないですか…」という台詞があります。脇田=RUMの場合は、”裏切り者”=組織に潜入しているNOC、となるかと思います。

 

では脇田=スコッチの関係者の場合はどういう意味になるか。

 

現時点でスコッチが組織の人間に【スコッチが組織に潜入している日本の警察官である】事がバレてしまった経緯は明らかになっていません。

考えられる要因としては、

①スコッチ若しくは仲間のミスにより公安であることがバレた

②スコッチの身内若しくは警察内部の人間によって情報がリークされた

の二択かなと思っています。

脇田がスコッチの関係者で、尚且つスコッチが潜入捜査をしていることを知っており、スコッチの周辺に情報をリークした裏切り者がいる、と考えた結果、小五郎が持つ審美眼のような才を分けてほしいと言ったのではないかと考察しています。

 

また、脇田とスコッチの関係性については、二人とも名前に刀を連想させる名前が付けられているので関係があるのではないかと考察しています。(偶々かもしれませんが…)

【兼則】も【景光】も、刀の銘および刀匠の名称です。

※因みに脇田初登場回の犯人の名前【宗近】も、刀の銘および刀匠の名称ですが、この人はさすが無関係かなと…

 

脇田の口調は江戸っ子のようであり、恐らく出身地も東京ではないかと思っています。単行本97巻file.5ではコナンと安室が二人で推理している様を見て、「…にしてはべらぼーに親密なコンビに見えやしたぜ?」と言っています。調べて知ったのですが、【べらぼー】は東京の方言のようです。

そして同じ話で諸伏警部は大学時代のことを回想しながら、「”東京”の親戚に引き取られた弟、景光」というシーンがあります。

 

なお、単行本未収録分の話を含めて、脇田は羽田浩司殺害事件に関する回想シーンが一度も描写されていません。現場を見ていない、事件とは無関係であるのか、もしくは未だ描かれていないだけ、なのか分かりませんが、現時点では羽田浩司殺害事件に関わっている事がほぼ確定している【RUM】【浅香】の可能性は低いのではないか、とも考察できるかと思います。

 

 

 

今回の考察は以上になります。

脇田はRUM編における重要人物ではありますが、作中での登場シーンは少ないので、少々こじつけに近い考察になっている部分もあります…。

今後、脇田に関する情報が少しずつ展開されていくのが楽しみなので、新たな情報が出たらまた考察したいと思います。

 

最後まで閲覧いただきありがとうございました。